結婚式に欠かせないワンシーン!「指輪交換」の手順とコツとは?
指輪交換は結婚式において大事な儀式の1つであるとともに、親族や友人など多くの参列者の目を引く場面でもあります。チャペル挙式や神前挙式、人前挙式など、スタイルに関わらず多くの挙式に取り入れられている指輪交換については、歴史や手順を知っておいて損はありませんよ。今回は、そんな結婚式の指輪交換の基本についてご紹介します。
出典:gensen wedding | アルカンシエル南青山
1.長い歴史を持つ指輪交換の儀式!
結婚式における指輪交換が、いつからはじまったかはご存知ですか?
指輪交換の歴史はとても長く、今から1000年も昔の古代ローマの結婚式において、指輪の交換が行われたという記録が残っています。もともと古代ギリシアでは男性が愛する女性に対して指輪を贈る習慣があり、それがやがてローマに伝わり、ローマ教皇が結婚式において『結婚の誓いの証』として指輪交換を取り入れたことが始まりだと言われています。
日本の結婚式に指輪交換の儀式が根付いたのは、明治時代後半だそう。明治時代に西洋の文化が入ってきた際に、キリスト教の結婚式が日本でも行われるようになり、結婚指輪という文化も流入したのです。大正時代には結婚指輪を交換する文化が定着し、今に至るというわけですね。
2.結婚式の指輪交換はいつするの?
指輪交換は挙式のスタイルを問わず取り入れられている儀式なので、当日焦らないためにも、挙式中のどのタイミングで行なうのか知っておきましょう。
指輪交換のタイミングは結婚式のスタイルによって様々。チャペル挙式であれば式の中盤あたり、新郎新婦が誓いの言葉を述べる『結婚の誓い』の後に行われるのが一般的です。
神前式や仏前式の場合は、『三三九度の杯』や『誓詞奏上』の後など、神社やお寺によって異なります。人前式は自由なスタイルが特徴のため、新郎新婦の決めたタイミングで行うことができるのが特徴です。
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3.指輪交換の手順
結婚式での指輪交換は、新郎新婦が向かい合うことから始まります。この時、新婦がウエディンググローブと呼ばれる手袋を着用している場合は外しましょう。グローブは左手→右手の準に外すのが基本。外すときは、自分の一挙一動に注目が集まっているが故に焦ってしまう人が多いですが、焦りは禁物です。落ち着いて外すように意識しましょう。外したグローブは、近くにいる介添人に渡すのが一般的な流れです。
次に、運ばれてくる指輪を受け取ります。指輪は、チャペルや教会での挙式の場合は牧師や神父、リングボーイやリングガールが、神前式の場合は神官や巫女、人前式の場合は参列者など、仏前式の場合は僧侶が運んできてくれます。
指輪交換は、最初は新郎が新婦の薬指に、次に新婦が新郎の薬指に指輪をはめるという順番で進んでいきます。
指輪をはめる側は、左の手の平を上にして差し出します。指輪をはめてもらう側は、左の手の平を下にして差し出された手の上に置きます。はめる側は右手で指輪を持ち、相手の左手薬指の第二関節まで入れたあと、左手で薬指を下から持ちながら、右の手の甲を下に向けて指輪を最後まではめてあげましょう。
最後に手の甲を下に向けながら指輪を入れるのは、指輪交換の写真を綺麗に写してもらえることにも繋がります。参列者の注目を浴びる瞬間なので緊張が頂点に達してしまうかもしれませんが、焦らずゆっくり進めるのがポイントです。
お互いに指輪をはめたら、牧師や神父の方に向き直ります。
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4.指輪交換をスムーズにする方法
当日の指輪交換をスムーズに行うためにも、結婚式の前日には指輪がきちんと指にはまるか一度確認しておくことをオススメします。
特に女性は、なかなか入らず手こずってしまうなんてことがあったら恥ずかしいですよね。指がむくまないようにするためには、こまめにマッサージをしたり、薬指にハンドクリームを塗ったりするのがコツです。指輪交換の時に指に力が入ってしまうと、指輪が入りにくくなるので、指には力を入れずに関節は軽く曲げるようにすると良いでしょう。
5.可愛いリングピローを準備しよう
結婚式での指輪交換に臨むとき、指輪はケースに入れた状態でも良いですが、指輪を置いておく小物として『リングピロー』を使うカップルが多いです。リングピローにはサイズや色などの決まりがないため、式のスタイルに合わせて用意することが可能。
神前式の場合は「三方」という台が指輪の置き場所となることもあるので、リングピローを利用できるか事前に相談するようにしましょう。
6.まとめ
いかがでしたか?指輪交換は結婚式において華やかなシーンの1つです。多くの女性が憧れている儀式なのではないでしょうか。
ちなみに、結婚指輪を左手の薬指にはめることは「私は結婚していてパートナーがいます」という証以外にもしっかりと意味があるのです。
指輪にはつける指によって意味が変わると言われています。諸説ありますが、古代ギリシアでは左手の薬指は心臓につながる太い血管があると信じられていたこと、加えて薬指には魔力があり傷を治癒することができると考えられていたことから、その指に指輪をつけ心を繫ぎ止めるという誓いの印だったそう。リングは途切れない円を描いていることで永遠の象徴とされ、愛が末長く続いていくようにと左手の薬指にはめるようになったとか。
他にも、魔除けの効力がある薬指に指輪をはめることで、「あなたを一生愛することを誓います」という結婚式での誓いの言葉を、口約束にしないようにするといった意味もあるそうですよ。