知ってた?「ヴェールダウン」や「ファーストミート」のとっても素敵な本当の意味

挙式直前に、花嫁さんのヴェールをお母さまや大切な方に下ろしてもらう「ヴェールダウン」。また結婚式の朝、彼に初めてウエディングドレス姿を見せる「ファーストミート」。どちらもとっても素敵な挙式演出だから、やってみたい♡と考えている花嫁さんも多いはず。ところで、これらの演出にはとっても素敵な意味があるということをご存知ですか?

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南青山ル・アンジェ教会

出典:gensen wedding | 南青山ル・アンジェ教会

 

1.魔除け

ウエディングドレスを着る場合、セットで身につけることが多いヴェール。とくに教会やチャペルで挙式する際はなくてはならないアイテムですが、このヴェール、実はヨーロッパに古くから伝わる「魔除け」の意味があるそうです。

そのむかし、ヨーロッパのある地方では、教会へ向かう道中で花嫁が悪魔にさらわれるという迷信があったそうです。そのため、結婚式の日は家を出る前に母親が花嫁にヴェールをかぶせ、悪魔に見つからないようにして教会へ向かったのだとか。

こうして、花嫁さんのヴェールには「愛するわが娘を災いから守ってくれますように」という母親の願いが込められて受け継がれ、いつの頃からか「ヴェールダウン」の儀式として世界中に広まったのです。日本ではほとんどの式場で「ヴェールダウン」をチャペルに入ってからおこない、参列者のみなさまに見守っていただきますが、「南青山ル・アンジェ教会」ではゲストの目の前でするのではなく、挙式前にブライズルームでおこなう花嫁さんも多いのだそうです。

なぜなら今日この日を迎えるまで、自分の命よりも大切に慈しみ育んできた娘。その娘の花嫁支度の仕上げとして「幸せになってね」と言いながらヴェールを下ろすセレモニーは、お母さまにとって、わが子を育て上げた証といえるでしょう。「かけがえのない時間だからこそ、大勢の視線を気にすることなく家族だけで過ごしたい」と希望する花嫁さんと、大切なお母さまとの絆が深くなるようで、とっても嬉しい配慮ですよね。

ヴェールダウン

出典:gensen wedding | 南青山ル・アンジェ教会

 

2.幸せの約束

「ヴェールダウン」同様、「ファーストミート」も欧米に古くからある言い伝えがルーツで、「結婚式の前に新郎が新婦に会うと幸せになれない」と言われていたそうです。つまり、結婚式当日まで新郎に花嫁姿を見せない「ファーストミート」は、花嫁さんから新郎への幸せの約束。最高にキレイなドレス姿をホントは1日も早く見せたいけれど、ふたりが幸せになるために、結婚式まで大切にとっておくという素敵なセレモニーなのです。

そうして迎える結婚式の朝、純白のウエディングドレスに身を包んだ花嫁さんと、その姿を初めて見る新郎さんの表情といえば…もう胸キュン必至!だからこそ「ファーストミート」の時間を別に設けて写真撮影する新郎新婦さんが多いわけですが、実は、「ファーストミートは挙式前ではなく、挙式が始まってから礼拝堂で」という式場も。前述の「南青山ル・アンジェ教会」です。

南青山ル・アンジェ教会」では、「挙式前に新郎新婦が顔を合わせると幸せになれない」という欧米の言い伝えを踏襲し、どんなドレスを着るのかでさえ本番まで内緒にする、という花嫁さんも多いのだそうです。ということはつまり、新郎さんが花嫁さんのドレス姿を初めて見るのは……礼拝堂の扉が開いたとき!大勢のゲストに見守られて、バージンロード越しに初めて花嫁姿を見るのです。とっても感動的なファーストミートになるのはもちろんですが、その瞬間、おふたりがそれぞれ胸に抱いた感情は、きっと生涯大切に守ってゆきたい宝物になるはずですよね。

ファーストミート

出典:gensen wedding | 南青山ル・アンジェ教会

 

3.揺るぎなき決意

前述の「南青山ル・アンジェ教会」ではほかにも、聖書の教えに基づいたセレモニーがおこなわれています。「ユニティキャンドル」という3本のキャンドルを使うセレモニーで、両側の2本のキャンドルは新郎と新婦が育った家庭を表し、真ん中のキャンドルは新郎新婦が今日から築いてゆく家庭を表しています。

セレモニーではまず、両側のキャンドルに新郎家、新婦家、それぞれの代表の方が火を灯します。その2本のキャンドルからもらった火を使って、新郎新婦が真ん中のキャンドルに点火します。そして3本のキャンドルに火が灯ったら、なんと、牧師先生から手渡されるトーチを使って、新郎新婦みずから両側のキャンドルの火を消すのだそうです。

その理由は次のような聖書の一文にあります。
「男はその父と母を離れ、妻と結ばれ二人は一体となる」

二つが一つに合わさって初めて幸せを掴むことができる、という聖書の教えを体現したセレモニーですが、みずから両側のキャンドルの火を消すという行為に、新郎新婦の揺るぎなき決意が感じられますよね。しかも、親御さまがキャンドルに火を灯す時、新郎新婦だけにしか聞こえないぐらい小さく「おめでとう」と声をかけられることが多く、思わず涙する新郎新婦さんの姿もよく見られるのだそうです。

ユニティキャンドル

出典:gensen wedding | 南青山ル・アンジェ教会

 

4.まとめ

いかがでしたか?「ヴェールダウン」に「ファーストミート」、そして「南青山ル・アンジェ教会」の「ユニティキャンドル」という、キリスト教式の演出をご紹介しました。どの演出にも、欧米に古くからある言い伝えや聖書の教えに基づいた大切な意味が込められています。あらためて「結婚式って素敵だな」って、心がじんわり温かくなりませんでしたか?☆

まとめ

出典:gensen wedding | 南青山ル・アンジェ教会

【南青山ル・アンジェ教会に関する記事】
関連する記事①:家族のように迎えてくれる南青山の教会。クリスマスには恒例のキャンドルナイトも☆
関連する記事②:いま再び注目が集まる教会挙式。新郎新婦と家族、ゲストのつながりを大切にする教会も

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