【プランナーが教える】結婚式の参列マナー02.二次会の服装とマナー《Q&A付き》
ウエディングプランナーが運営する結婚式場相談カウンター「gensen wedding」監修、結婚式の参列マナー特集。今回は、結婚式の二次会のマナーをご紹介します。挙式や披露宴とは違って気軽に参加できる二次会ですが、どんな会場で?会費はいくら?それによってふさわしい服装や、おさえるべきマナーがあるもの。あなたはいくつクリアできていますか?(文:gensen wedding 編集部)
目次
1. 会場によって違う!二次会の雰囲気とふさわしい服装
挙式や披露宴には参列しないけれど、二次会から参加する、という場合、まず気になるのは「何を着て行こう?」といった服装についてではないでしょうか。
とくに挙式・披露宴と二次会が同じ日なら、両方に参加される方も多いはず。あまりにもカジュアルな服装だと浮いてしまいそうだし、かといって、結婚式に参列するようなドレスを着ていっていいものか…悩みますよね。
そこでまず、結婚式の二次会がどんな会場で行われるのかをチェックしてみてください。会場の雰囲気に合わせた服装選びのポイントをご紹介します。
1-1. フォーマルな二次会の会場と服装
二次会会場がホテルや結婚式場の場合は、フォーマルな雰囲気の二次会になると思って間違いないでしょう。
挙式・披露宴を行ったホテルや結婚式場で二次会を行うケースも増えていて、そうなると自然にフォーマルな服装の出席者が多くなります。つまり、結婚式に参列するつもりで服装を選んでおくと安心です。
《おすすめの服装》
女性は、パーティドレスやワンピース、スーツなど上品で華やかな服装がおすすめ。二次会は夕方からの開催が多いので、肩や背中の軽い露出はOKですが、当日の雰囲気に合わせて調整できるように、羽織るものを持参すると安心です。
男性は、スーツにネクタイ、少しカジュアルダウンする場合もジャケット着用はマスト。
《避けたい服装》
男女ともにカジュアルな服装は避けたいところ。コットン素材などリラックスモードなワンピース、デニム素材の洋服、ハーフパンツ、サンダルやスニーカーはNGです。
1-2. カジュアルな二次会の会場と服装
二次会会場がカフェやレストランなどの場合は、カジュアルな雰囲気の二次会が予想されます。結婚式に参列するような服装だと少し浮いてしまうかもしれません。
ですが、あくまでもお祝いの席。フォーマルな服装を少しカジュアルダウンして着こなすとGOOD。
最近は、挙式・披露宴を行ったホテルや式場内のレストランやラウンジで二次会を行う、というケースも増えています。また、高級レストランの場合は二次会もフォーマルな雰囲気になるでしょう。ドレスアップして行くほうが安心です。
《おすすめの服装》
女性は、キレイめのワンピースやパーティドレスを、羽織ものやアクセサリーでカジュアルダウンするのがおすすめ。結婚式には向かないバイカラーの洋服やオールインワンもOKです。
男性は、スーツではなくジャケット&パンツがいいでしょう。蝶タイやベストでおしゃれに着こなして!
《避けたい服装》
カジュアルな二次会といっても新郎新婦は正装しますし、挙式・披露宴の続きで参加する方もいらっしゃいます。普段着は避けましょう。逆にカジュアルな二次会会場では、かちっとした着物やブラックフォーマルは浮いてしまうので要注意。
1-3. 二次会の会費はいくら?
二次会の会場がフォーマルなのかカジュアルなのか、判断がつかない…という人は、二次会の会費から想像してみるのも手です。
女性の場合は、7,000円を目安に。
会費7,000〜10,000円 ⇒ フォーマルな二次会
会費7,000円以下 ⇒ カジュアルな二次会
男性は女性に1,000円プラスして、8,000円を目安に。
会費8,000〜10,000円 ⇒ フォーマルな二次会
会費8,000円以下 ⇒ カジュアルな二次会
《Point》
二次会会場、1位はレストラン!
「ゼクシィ結婚トレンド調査2018(首都圏版)」によると、二次会会場の1位はレストラン。2位と3位はほぼ同点で、カフェ・バーと、ホテル・式場の宴会場でした。
1位のレストランは結婚式にも人気の場所なので、挙式・披露宴から二次会まで同じ会場で…という傾向が強くなっているように思います。
このことからも二次会の服装は、まず会場の雰囲気をわかった上で選ぶことをおすすめします。
2. これだけは避けたい!服装&小物のNG例
二次会の服装と小物を選ぶ際は、お祝いごとには避けるべき、とされるマナーを知っておきましょう。フォーマルな二次会も、カジュアルな二次会も、あくまでも“お祝いの場”。マナーを守った上でオシャレを楽しむのが大人のルールです。
2-1. 女性のNG例
●全身白のドレス・ワンピース
白は新婦の衣装とかぶる恐れがあります。また、ベージュや淡いトーンの黄色も写真に写ると白に見えるので避けた方がベターです。
●全身黒のコーディネート
黒オンリーのコーディネートは、お祝いごとにはタブーです。どうしても黒ならラメ素材などで華やかさがあるものを選ぶ、色みのあるボレロを羽織る、シューズやバッグに明るい色を選ぶなど工夫しましょう。
●アニマル柄や毛皮・ファー素材
これらは「殺生」を連想させることから、お祝いの場にはふさわしくありません。
●ブラックパール
ブラックパールは通夜や葬儀などの不祝儀用です。
●つま先の出るシューズ
オープントゥ、ミュール、サンダルはいずれもカジュアルすぎです。
●スニーカー、ブーツ
スニーカーはカジュアルすぎで、ブーツはパーティ向けではありません。
●生足、色つきのストッキング・タイツ
パーティではストッキングを履くのがマナーです。生足がNGなのはもちろん、カラータイツはカジュアルすぎるし、黒いストッキングは喪服を連想させるので避けましょう。
2-2. 男性のNG例
●白やベージュのジャケット
白は新郎の衣装とかぶる恐れがあります。また、ベージュや淡いトーンの黄色も写真に写ると白に見えるので避けた方がベターです。
●アニマル柄や毛皮・ファー素材
これらは「殺生」を連想させることから、お祝いの場にはふさわしくありません。
●爬虫類系の型押しの革靴
ヘビ・ワニなどの爬虫類系の型押しは「殺生」を連想させるためNG。ただし、牛革など革素材の靴はOKです。
●スニーカー、ブーツ丈の革靴
スニーカーはカジュアルすぎです。ブーツ丈の革靴もカジュアル感が強いためフォーマルな二次会では控えた方がベター。
《Point》
二次会を楽しむコツは“悪目立ちしない服装”で行くこと
プランナーという仕事柄、挙式・披露宴、二次会、1.5次会…とたくさんの場を見てきましたが、どんな場においても“悪目立ちしない服装”が一番安心です。
いくらオシャレな服装をしていらっしゃっても、お祝いの場にふさわしくないコーディネートだと気付いた途端、そわそわと落ち着かない様子になってしまうもの。
二次会の目的は新郎新婦をお祝いすること、と頭において、最適な服装を選んでくださいね。
3. 二次会の出欠マナー
服装選びも重要ですが、二次会の案内をもらったらなるべく早く返信をしましょう。
出席する場合は、返信期限が書いてあっても届いてから2〜3日以内、遅くても1週間以内に。
欠席する場合は1週間ほどおいてから返信します。すぐに「欠席」と返信すると、「最初から出席する気がない」と受け取られる恐れがあるからです。
ここからは、メール、Web招待状、返信ハガキのマナーを具体的にご紹介します。
3-1. メールで返信する場合
メールの差出人が新郎または新婦であっても、メールの返信先が二次会幹事になっている場合があります。メールの本文をよく読んで返信しましょう。
メールの返信は、後でしようと思っていたらついつい忘れてしまいがち。二次会に出席することが決まっている場合は、招待メールが届いたらすぐに返信しましょう。
3-2. Web招待状に返信する場合
メールアドレスやSNSのアカウントを使用したWeb招待状が届いた場合も、出席するならすぐに返信を。
Web招待状は二次会幹事が運用することが多く、クレジットカード決済機能が付いている場合もあります。事前に会費を支払っておけば当日の受付がスムーズですので、抵抗のない人はぜひ協力してあげましょう。
3-3. 返信ハガキに記入する場合
やっぱり嬉しいのは、紙の招待状が届いた時ではないでしょうか。だからこそ返信ハガキに記入する場合は、以下のポイントをおさえておきましょう。
●宛名の「行」を「様」に
新郎または新婦の宛名に続いて「行」と書かれています。この「行」は二本線で消し、「様」と付け加えます。
●「御」や「芳」の文字を消す
返信ハガキにある「御出席」「御芳名」などの「御」や「芳」も、宛名の「行」と同じように二本線で消します。その上から重ねて「寿」という文字を書いておくと、よりお祝いの気持ちが伝わりますよ。
4. 結婚式の二次会のQ&A
Q.会費が5,000円以下の場合、どんな服装で行けばいい?
A.二次会会場は、居酒屋やカラオケのパーティスペースであることが多いでしょう。服装はフォーマルでもカジュアルでもなく、“普段着より少しオシャレ”な服装を意識して。
Q.二次会に出席できるかどうか微妙…出欠の返信はいつまで待ってもらえる?
A.まず新郎新婦に相談を。きちんと状況を説明した上で返信期限を確認しましょう。
Q.二次会にもご祝儀を持っていくもの?
A.結婚式の二次会は会費制ですので、ご祝儀を包む必要はありません。
Q.披露宴と二次会の両方に出席する場合も会費は必要?
A.披露宴のご祝儀とは別に、二次会の会費を用意してください。
Q.二次会の会費は新札を用意するべき?
A.新郎新婦に直接渡すものではなく会場に支払うための会費ですので、新札でなくてもOK。また二次会の会費は7,000円や8,000円が多いですが、1万円札でお釣りをもらうのではなく、ちょうどの金額を用意していくと喜ばれますよ。
Q.二次会に結婚祝いのプレゼントを持って行っていい?
A.後日手渡しするか、自宅へ郵送を。二次会当日は新郎新婦もバタバタしていますし、荷物も多いので迷惑をかけるかもしれません。
Q.二次会中のマナーで気をつけることはある?
A.ついつい仲間内で悪ノリしたり、友人同士で話し込んでしまいがちなのが二次会。ですが、二次会は飲み会ではなく、新郎新婦を祝う場です。ゲームや余興にも積極的に参加して二次会を盛り上げましょう!
5. まとめ
フォーマルな二次会とカジュアルな二次会、それぞれにふさわしい服装選びのコツや二次会のマナーを、ウエディングプランナーがご紹介しました。
挙式・披露宴は、新郎新婦がおもてなしをする場。対して二次会は、新郎新婦の友人が二人の結婚を祝って開催する場、と位置付けられています。
新郎新婦に恥ずかしくない服装やマナーをおさえて、二人の結婚を心からお祝いしてあげましょう!