40代・50代ならではの結婚式の魅力って?
今日、結婚式の実施率は20代では増加傾向にあるとされているものの、全体としては減少傾向にあると言われています。結婚する年齢も晩婚化がすすみ、40代・50代で結婚する方も多くなっています。また、晩婚化だけではなく再婚率も上がっていると厚生労働省からも発表されています。40代・50代で結婚することになったけれど、結婚式をするのは恥ずかしいというお気持の方も多いのでは?しかし、晩婚化の傾向に比例して40代・50代のカップルが結婚式をすることも珍しくありません。むしろ、20代のカップルではできない、40代・50代だからこそできる大人なウエディングパーティの秘訣をご紹介します。
目次
「結婚式の本質」を考えよう!
「結婚」は役所に婚姻届を提出すれば、夫婦となることができますが、「結婚式」は大切な方々をお招きし、改めて誓いを立て、その結婚を認めてもらうセレモニーです。ゲストの祝福を受け、「夫婦として新しくここから始めて行くんだ」という夫婦としての意識が芽生えると言われています。
実際に、当初は「本当は結婚式を挙げたくない」と話をしていたカップルも結婚式後には「結婚式をして良かった」「できることならまたやりたい」「ゲストへの感謝を伝えることができて感動した」とポジティブな意見に変わることが多いんです。
中でも、「ゲストへの感謝を伝える」というのは結婚式をする大切な理由の1つです。結婚式をする・しないに関わらず、結婚の報告は今まで自分たちがお世話になった親戚や支えてくれた友人、これからもお世話になる職場に伝えることはマナーとしてとても大切なことです!それには、年代に関係はありません。
だからこそ、結婚式をしてお互いの大切なゲストをお招きし、自分が選んだパートナーを紹介しつつ、これまでの感謝を伝えることができる「結婚式」は、いくつになってもしておきたいですよね。
40代・50代のカップルに人気のスタイルとは?
40代・50代のカップルとお話をさせていただくと、やはり20代のカップルと比べて経済的にも余裕があり、様々なスタイルの結婚式の中からおふたりのイメージに合うものを選びやすいと言えます。
結婚式には、結婚式場で挙式をし、ゲストをお招きしての披露宴を行うというスタイルが一般的ではありますが、他にも新婚旅行を兼ねての海外ウエディング、国内でのリゾートウエディングやレストランを貸し切って会費制で行うカジュアルなスタイル、挙式のみを行う、といった様々なウエディングスタイルがあります。
中でも、リゾートウエディングやごく親しい人たちだけをご招待して行う少人数のウエディングは40代・50代にも人気のあるウエディングスタイルです。リゾートウエディングも少人数ウエディングもごく親しい人だけをご招待して行うという点が共通しています。40代・50代のカップルにはその点が人気を博しているのではないでしょうか。盛大に行う披露宴ではなく、親しい人たちとともに上質なワンランク上の内容にこだわった結婚式ができるのも40代・50代のカップルならではの結婚式の楽しみ方と言えます。
今だからできる上質なウエディングとは?
経済的にも少し余裕のある40代・50代だからこそ結婚式・披露宴を執り行う際には内容にもこだわりたいところです。では上質なウエディングとはどのようなものでしょうか。
40代・50代のカップルにお話を伺うと共通してお話されることがあります。
「ご招待するゲストもたくさんの結婚式・披露宴に参加してきているのできちんとした形でおもてなしがしたい。」ということです。確かに20代前半のカップルでは結婚式・披露宴での参列経験はあまりありませんが、40代・50代では多くの方が参列経験も多くなっているので、「またこんな感じか」と思われたくないという意見が多くなるのは当然ですよね。
出典:gensen wedding | リストランテ カノビアーノ
ゲストに直結するアイテムへのこだわり①料理
数々の経験してきているからこそ、ゲストが当日に間近で見たり感じたりできるアイテムを重視しているカップルが40代・50代には多く見られます。
まず1つ目ポイントは「料理」
こだわりたい内容で常に上位にあがります。料理はどの世代にも共通してこだわりたいという希望が多く聞かれますが、40代・50代のカップルは結婚式だけではなく、普段から高級なレストランなどでも食事をする機会が増えていることもあり、ゲストの舌も肥えているから本当に美味しいものを選びたいですよね。
会場によっては、フカヒレや黒毛和牛、最高級のフォアグラなど高級食材をふんだんに使用したコースが用意されているところもあれば、披露宴会場内にライブキッチンが併設されできたてのお料理をすぐにゲストに振舞うこともできたりと、お料理にこだわれる会場がたくさんありますよ。
出典:gensen wedding | ホテル雅叙園東京
ゲストに直結するアイテムへのこだわり②会場装飾
2つ目のポイントは「会場装飾」
やはりお花はふんだんに使用した会場にすることがオススメです。もちろん装飾が少なくても会場自体が華やかなところもあります。ですが、ゲスト側の意見としては、お花を使用しての装飾が少ないと金額を抑えたように見えるという意見も多く聞かれるのも事実です。
最近はほとんどの会場でフローリストが在籍しているので細かい部分までお打ち合わせが可能になっています。ある程度の金額を抑えつつもボリューム感をだせるアレンジや、何種類か高級感のある花材を使用して作り込むアレンジなど様々な提案をしてくれるはずなので、自分たちのイメージをきちんと伝えていくことが大切です。
出典:gensen wedding | 葉山庵Tokyo
ゲストに直結するアイテムへのこだわり③引出物
3つ目のポイントは「引出物」
日本の結婚式では、ご祝儀制での開催であれば引出物をお渡しするのが習わしとなっています。今までにたくさんの結婚式に参加してきたゲストであれば引出物もたくさん頂いているからこそ、本当に使ってもらえるものをお渡ししたい、という思いから引出物に予算をかけるカップルが多いというのも40代・50代のカップルには多く見られます。
ご祝儀制であれば、おふたりとの関係性にもよりますが、ゲスト1人あたり約30,000円というのが一般的な相場と言われています。引出物はご祝儀の10%くらいの品物をお渡しするのが一般的とされていますが、そこを少しプラスで考えたいという方が多いのです。最近では引出物の種類も多様化しているので、食器類でも伝統的な焼き物や高級ブランドが手がけているものもあり、普段自分ではなかなか買わないものなども揃っています。
また予算をかけるだけではなく、カタログギフトなども食品だけに特化したものや、乗馬やエステ、クルージングなど体験型を多く取り扱っているものもあるので今までにもらってきているものとは異なる趣向のものを選ぶのもオススメです。
まとめ
いかがでしたか?40代・50代のカップルの多くは「笑いあり・涙ありの感動的な結婚式」よりも「シンプルに上質な時間を過ごせる結婚式」をしたいという希望が増えています。これは結婚式を挙げるカップル側だけではなく、招待されるゲストにも同じ意見が多く聞かれます。
特に友人による余興などは、友人同士しか分からないようなネタが多くて…というネガティブな意見が多くなっています。たくさんの演出が入り派手な雰囲気に感じられる結婚式に招待されることよりも、結婚式に招待されなければ行く機会のない場所に招待してもらえることや、美味しいお料理に期待をされていたり、ご新郎ご新婦の人となりがきちんとわかるような結婚式であることが求められています。
人生の経験を積み重ねてきているからこそ求められるおもてなしの仕方を考えつつ、2人だからできる結婚式・披露宴を考えていくことが大切かもしれません。だからといって、考えすぎることなく準備段階も楽しんでいくことが大事です。せっかくの結婚式。40代だから、50代だから、と気をおうことなく晴れの日を自分たちも楽しみ、ゲストにも楽しんでもらえるような1日を考えていきましょう。