装花や空間デザインの完成度が高い結婚式場と、残念な結婚式場。その差ってなに?
結婚情報誌やウエディングサイトを眺めていると、とっても幸せな気持ちになりませんか?もちろん、これから結婚式を挙げるみなさんが幸せなのは当然のことなのですが、その幸せが何倍にも膨らむような、数々の素敵なフラワーコーディネートや空間デザインの写真たち!この真ん中にウエディングドレスを着て佇んでいる自分を想像したくて、思わず何度も見返しちゃいますよね。 ところが実は、あれほどの完成度が高いフラワーコーディネートや空間デザインを、実際にオーダーするのは至難の技だったりします。なぜなら雑誌やサイトに載っているのは、一流のフラワーコーディネーターやスタイリスト、デザイナー、カメラマンなど、大勢の結婚式のプロが手がけた“宣伝用写真”だから。でも、諦めるのはまだ早いですよ。雑誌に載ってるような装花や空間デザインを、実際の結婚式で提供している会場を取材してきました。 (取材:gensen wedding 編集部/文:ameri)
出典:gensen wedding | アーカンジェル代官山
1.プロのフラワーデザインをパッケージ化することでクオリティを担保
取材に伺った先は、【T&G(テイクアンドギヴ・ニーズ)】が運営するゲストハウス「アーカンジェル代官山」。センスフルなフラワーコーディネートに定評があり、全国に素敵なゲストハウスを展開しているT&Gの“はじまりの地”でもあります。
こちらで結婚式を挙げた新郎新婦さんの披露宴は、どの空間もほんとうに華やかでオシャレ!そのまま雑誌のページを飾ることができそうなクオリティです。「空間がオシャレで有名な結婚式場だったのに、行ってみるとお花が少なくてサミシイ披露宴だった」なんて話もよく聞きますが、そういった事例は発生しなかったんでしょうか?
「しないです。なぜなら当会場のフラワーコーディネートは、一定のクオリティが保てるようパッケージプランでご用意しているからです」(ウエディングプランナー)
パッケージプランとは、新郎新婦が座るメインテーブルの装花やゲストテーブルの装花、ブーケなどが定額で選べるようになっているということ。
お花の種類やデザインを好みにあわせてチョイスしても料金を一定額に抑えられるので、安心してアレンジできるという仕組み。
フラワーコーディネートがパッケージになっている結婚式場は珍しく、通常は、メインテーブルの装花はいくつかのランクから、ゲストテーブルの装花は…というふうに、単品を選んでセットアップします。単品を選ぶ楽しさだけならいいのですが、ここで浮上するのが予算の問題です。一つひとつ吟味して選んでいった結果、合計金額が予想外のお値段に…!そこでワンランク下げて、お花の数を減らして…そうこうするうちに、なんとか予算には収まったけど残念なフラワーコーディネートになってしまうのです。
お花は結婚式の空間を彩る大事なパーツ。だからこそクオリティを担保するためにT&Gでは、パッケージプランを用意しています。クオリティはもちろんですが、単品よりもパッケージの方が料金もリーズナブル。フラワーコーディネートのパッケージ、いいこと尽くしですよね!
出典:gensen wedding | アーカンジェル代官山
2.お花の打ち合わせは、新郎新婦のイメージをデッサンすることから
フラワーコーディネートがパッケージになっている、と聞くと、選択肢が少ないのでは?との疑問が浮かんだ方もいることでしょう。T&Gでは、フラワーコーディネーターがまず、新郎新婦のイメージを聞いてスケッチに描き起こすことから始めます。花のイメージだけではなく、風景でも言葉でも、浮かんできたものを伝えるだけでOK。プロのフラワーコーディネーターが具現化して、ふたりらしさあふれる幸せなデザインを起こしてくれます。
このフラワーコーディネーターさんですが、T&Gには社内に独立したフラワー部門があって、ウエディングの最新トレンドをキャッチすることはもちろん、定期的に開催される社内コンテストで技術やセンスを磨いている方ばかり。こういった背景も、T&Gの装花はクオリティが高いと評される一因となっているのです。
出典:gensen wedding | アーカンジェル代官山
3.新郎新婦の幸せをつなぐ、秘密の倉庫
フラワーコーディネート同様、結婚式の印象を左右するものに“空間デザイン”が挙げられます。空間デザインに不可欠なのはアイテム。例えば雑誌やネットで見かけるような、花びらを敷き詰めたじゅうたんなど素敵なアイテムの存在が、空間デザインの完成度に影響を及ぼしています。
とはいえ、新郎新婦が希望するアイテムをすべて用意するなんて、どんな結婚式場でも不可能です。そこでT&Gでは、全国の系列会場からアイテムが集まる倉庫を作ったのだそう。その倉庫に保管されているアイテムは、花びらの絨毯や椅子、リボンにソファ、ガラスの花器も、ショープレートも、さらには『どこでもドア』まで!
『どこでもドア』は、結婚式のテーマが“ドラえもん”だったという新郎新婦さんのリクエストで、いちから作ったという大作。もしもまた、『どこでもドア』を空間デザインに取り入れたいという要望があったら、晴れてこの倉庫から出動します。こだわりのあるアイテムほど作るとなるとコストがかかるもの。でも、作ったものが使えるなら予算が抑えられますし、妥協せずに済みますし、結果的にみんながハッピーになれますよね。
この秘密の倉庫、場所は秘密なだけに言えませんが、全国のT&Gの会場のアイテムが保管されているという壮大なスケールの倉庫です。新郎新婦さんの要望に合わせてプランナーさんがWebで在庫を確認し、あれば発注して会場へ送ってもらうというシステムで、倉庫にない場合は購入したり作ったりして、結婚式のあとは倉庫に保管されます。こうして様々な結婚式を彩ったアイテムたちが、次の新郎新婦さんの結婚式を華やかに彩ってくれるーーつまり秘密の倉庫は、空間デザインのクオリティを上げるとともに、新郎新婦さんの幸せをつなぐ倉庫でもあるのです。
出典:gensen wedding | アーカンジェル代官山
4.まとめ
フラワーコーディネートや空間デザインは、結婚式の印象を左右するとっても大切な要素です。とくに装花は、そのお花やグリーンから季節を感じることができたり、記憶に残る結婚式になったりするものなので、ウエディングのプロならではの視点や技術が必要です。また、「空間デザイン」と言っても空間のプロでもない限り、お招きするすべてのゲストに喜ばれるオーダーをすることは難しいのではないでしょうか。
お話を伺ったT&Gの「アーカンジェル代官山」が提案するのは、“わが家にゲストをお招きするハウスウエディング”。だからこそ、ふたりが時間をかけて集めた“好きなもの”がいっぱい詰まったおもてなし空間を、お花のプロと空間作りのプロがクオリティ高く創り上げているのです。