【結婚式の費用の秘密!シリーズ4】引出物の金額と個数について
式場探しを始めて、式場見学で見積りをもらうと『同じ人数で、他会場で出してもらった見積りと比べて、金額の差が100万円もある!』ということに気付く人も多いのではないでしょうか? 式場によって見積りに含まれている内容が違うので、金額に違いが出るのも当たり前なのですが、その金額の差でどの内容が変わってくるのか、気になりませんか? 料理や装花など、使用している素材や量によって金額が異なるというのは、理解されやすいと思います。では、【引出物】についてはどうでしょうか? 引出物は、会場によって金額に違いがあるということはほとんどなく、渡す相手や選ぶものによって金額が変わっていくものです。 そこで、以前掲載して大きな反響が寄せられた記事【結婚式の費用の秘密!】の第四弾、引出物の費用の違いについてご紹介していきます! (文:mami_y)
1.初期見積りの引出物数ってなぜ列席者数より少ないの?
会場見学の際に出してもらった見積りを確認すると、引出物の数が列席者の数より少なく記載されていることがほとんどです。なぜなのか疑問に思いませんか?
今回は、見積りを使ってこのなぜ?を説明していきます。
●列席人数80名/引出物56個(7割計算)の見積り例
▲参考プロデュースノート:memoria
●列席人数80名/引出物64個(8割計算)の見積り例
▲参考プロデュースノート:雅‐MIYABI‐
●列席人数100名/引出物70個(7割計算)の見積り例
▲参考プロデュースノート:just be myself
このように多くの式場では、列席者の7〜8割の人数分で引出物の数を計算しています。
これは、引出物は夫婦で1つ、もしくは家族で1つを渡すことが前提とされているため、総人数よりも少ない個数で用意することを前提にしているからです。
列席者の顔ぶれにより個数に変化が出てくるので、親族が中心になる場合、親族は呼ばず友人だけのパーティにする場合、ゲストの中で夫婦や家族で列席する人が少ない場合では、それぞれ計算するパーセンテージが違いますので注意しなければなりませんね。
引出物は、一人当たり5,000円前後が相場となりますので、少なく見積もっていると後々金額がアップしてしまい、予定していた予算内で収まらない!ということにもなりかねません。見積りは、引出物の項目部分はもちろん個数にも注目して確認してくださいね。また、複数の会場の見積りを取る際には、「引出物は7割の個数で計算してください」など、見積りが同条件になるようにお願いすると良いでしょう。
2.そもそも引出物ってどんなもの?
引出物のほとんどは、引出物会社が会場にパートナーとして入っているため、同じ商品であれば式場が変わっても基本的には金額にあまり変わりはありません。最近では、式場オリジナルの引出物を作っている会場もありますが、料理や装花・写真などの他の項目に比べると金額差は少ないというのが現状です。
「1. 初期見積りの引出物数ってなぜ列席者数より少ないの?」の中の見積りを見てみると、引出物は3,000円〜5,000円、引菓子は1,000円と記載されています。引出物の金額は見積りごとに差があるものの、引菓子は全て1,000円となっています。なぜ引出物の金額に違いがあるのでしょうか。
一般的には、引出物の相場として「披露宴の飲食費の3分の1」「いただくご祝儀の想定金額の1割」という目安があります。
例えば友人の場合、ご祝儀の相場は3万円とされているので、引出物の相場は3,000円前後となります。この3,000円はメインとなる品物の金額なので、引菓子の分を+1,000円として合計4,000円ということになります。上司や親族の場合は、5万円などご祝儀金額が高くなることが多いので、引出物の料金も5,000円となり+引菓子で合計6,000円となるわけです。
このように、引出物は渡す相手によって金額を変えることがほとんどです。列席人数など同条件で見積りを出してもらったと思っていても、会場ごとに引出物の定義が違う場合があるので気を付けましょう。見積りを取る際には「引出物の金額は3,000円で統一してください」「7割の個数で計算してください」など、ゲストの顔ぶれに合わせて伝えると良いでしょう。
3.見落とし注意!ペーパーバッグって無料じゃないの?!
実は、引出物を入れるペーパーバッグにも費用がかかるということをご存知ですか?会場によってはペーパーバックの大きさごとに金額が異なるというところもあるようです。
そもそもペーパーバッグにお金がかかること自体、不思議ですよね?洋服などを買った際には、紙袋は無料なのに…と驚く方もいると思います。
ペーパーバッグの相場は1枚300円前後ですが、大きな袋になると1枚当たり100円前後の追加料金がかかることも・・・。ゲスト100名の場合は1万円の追加となります。引出物を選ぶ際には、内容はもちろんのこと、大きさにも注目して選ぶと良いかもしれませんね。
また最近では、引出物を当日渡すのではなく、後日自宅に郵送するなどゲストの負担になりにくいスタイルも出てきています。選びたい引出物が会場にない場合や持ち込み料金がかかる場合に、このような方法を選択するカップルも増えてきているようです。取扱業者にもよりますが、送料無料の場合もあるようなので、会場側にも確認のうえ郵送スタイルも検討してみてくださいね。
4.まとめ
いかがでしたか?結婚式の引出物は、“帰ってからのおもてなし”と言われるほどゲストが楽しみにしているもの。限られた費用の中で引出物を選ぶのは大変ですが、ゲストが喜ぶ顔を思い浮かべながら引出物選びをするのは特別な時間になりますよね。
今回の見積例には載っていませんが、引出物の中に「縁起物」を入れる場合もあります。これは、引出物の品数が2品だと「割り切れる」ので縁起が悪いとして3品にするために入れるようになったとされています。一般的にかつお節やうどんなどの縁起物は、1,000円前後のものを選ぶことが多いでしょう。
最近では、送賓時に渡すプチギフトを引出物の一つとして、縁起物を入れないカップルも増えてきているそうです。必ずしも縁起物をいれなくてはいけない!という訳ではありませんので、2人はもちろん両家の親御さんにも確認して内容を決めるとよいでしょう。
このように、内容や金額・個数、縁起物の有無、プチギフトはどうするのかなどによって、見積りに差が出てくるということになります。ふたりらしさを帰宅後も楽しんでもらえるよう、内容をしっかり考えてみると良いでしょう。
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