【プランナーが教える】結婚式の参列マナー05.主賓乾杯スピーチのポイントと結婚式当日の流れ
ウエディングプランナーが運営する結婚式場相談カウンター「gensen wedding」監修、結婚式の参列マナー特集。今回は、結婚披露宴で主賓として乾杯スピーチを依頼された方に向けて、主賓乾杯スピーチの心得やポイント、当日の流れをご紹介します。(文:gensen wedding 編集部)
目次
1. 結婚式の主賓乾杯スピーチの心得
結婚披露宴のオープニングは一般的に次のような流れになります。
新郎新婦入場
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主賓による祝辞スピーチ
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主賓による乾杯スピーチ
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乾杯
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食事・歓談・ケーキ入刀など披露宴のプログラムに沿って進む
つまり主賓の乾杯スピーチは、披露宴の開宴宣言をするようなもの。とても重要な役目ですので、新郎新婦と両家の皆様に喜ばれるよう役目を果たしましょう。
最近では、新郎新婦の友人が乾杯スピーチを依頼されることもありますが、友人とはいえゲストを代表して乾杯の音頭をとるのです。この記事を読んでしっかり準備してくださいね。
1-1. 主賓は1名?2名?新郎新婦に確認を
結婚式で主賓として乾杯スピーチを依頼されたらまず、主賓が1名なのか2名なのかを新郎新婦に確認しましょう。
主賓が1名の場合は、あなたが祝辞スピーチから乾杯の発声まですべてを担当します。
主賓が2名の場合は、祝辞スピーチをする主賓は他にいますので、あなたは祝辞スピーチに続いて乾杯スピーチをし、乾杯の音頭をとります。
主賓が1名の場合と2名の場合、それぞれの乾杯スピーチのポイントと流れは、この記事の後半で解説します。
1-2. 乾杯スピーチ原稿の基本構成
《乾杯スピーチ原稿の基本構成》
①自己紹介…新郎または新婦との関係を簡単に紹介する
例:「ただいまご紹介に預かりました新婦○○さんの勤務先の上司にあたります、●●と申します」
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②お祝いと御礼…結婚のお祝いを述べ、招待いただいたことへの御礼を伝える
例:「○○さん、△△さん、ご両家の皆様、この度は誠におめでとうございます。このように素晴らしい席にお招きいただき、心より御礼申し上げます」
*ここで新郎新婦と両家のご両親に着席をすすめます
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③新郎新婦を紹介する
*乾杯スピーチのみの場合は簡潔に、祝辞&乾杯スピーチならしっかりした内容を
・上司から見た新郎または新婦の職場での活躍ぶり
・ご自身が素敵だなと思っている新郎または新婦の性格
・新郎と新婦の出会いのエピソード(わかれば)
・事前に新郎または新婦にヒアリングした、お相手の人柄など
上記のような内容を盛り込んで、新郎新婦の素晴らしいところを招待客に披露するのがポイントです。
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④はなむけ(結び)の言葉…新郎新婦に向かい、お祝いを述べて結ぶ
例:「○○さん、△△さん、今日から二人で力を合わせて、温かい家庭を築いていってください」
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⑤乾杯の音頭をとる
例:「それでは新郎新婦の末長いお幸せと、ご両家ならびにご臨席の皆様のご多幸とご繁栄を願い、乾杯させていただきます」
1-3. 主賓の服装とご祝儀について
ゲストの代表として乾杯スピーチをするからには、服装にも気を配りたいもの。
男性の場合は、ブラックフォーマルやディレクターズスーツ、タキシード。
女性の場合は、ワンピース+ジャケット、イブニングドレス、和装も素敵です。
また、主賓ですので、ご祝儀もそれなりの金額を包むのが良いでしょう。
「ゼクシィ結婚トレンド調査2018首都圏版」によると、新郎新婦の上司(=主賓クラス)の平均ご祝儀金額は4.1万円。
ただ、結婚式が行われる会場のランクによっては5〜10万円包む人も多いようですよ。
こちらの記事で、会場の種類別のご祝儀相場と服装マナーについて解説しています。ぜひ参考にしてくださいね。
▼【プランナーが教える】結婚式の参列マナー04.主賓の祝辞スピーチと心構え《素敵な祝辞スピーチ例付き》
2. プランナー直伝!主賓2名の場合のポイントと流れ
一般的には、新郎側の主賓1名・新婦側の主賓1名の合計2名です。この場合、新郎側の主賓が「祝辞スピーチ」をし、続いて新婦側の主賓が「乾杯スピーチと乾杯の発声」をします。
あなたが「乾杯スピーチと乾杯の発声」を依頼されている場合は、次のポイントと流れを押さえておくとスマートなスピーチになりますよ。
2-1. 【主賓2名】乾杯スピーチのポイント
●乾杯スピーチは手短に
主賓による祝辞スピーチの持ち時間は3〜5分あって、続く乾杯スピーチの持ち時間も同じくらい取ってはありますが、人間の集中力が続くのは3分が限界と言われています。
間延びしてしまわないよう手短に、1〜2分程度にギュッと凝縮したスピーチが理想的です。
●祝辞スピーチをよく聞いておく
主賓が2名の場合、ゲストは祝辞スピーチと乾杯スピーチを続けて聞くことになります。
もしもあなたが話そうと思っていたことを前の主賓が話してしまったら、別の話題に変更したり、あるいは「先ほどの祝辞にもありましたが」と前置きして話題を膨らませたり、といったアレンジをするとスマートですよ。
2-2. 【主賓2名】乾杯の流れ
乾杯スピーチから乾杯までの流れをシミュレーションしてみましょう。
前の主賓が席に戻り、司会者より紹介されたら席を立つ。左右・後方のゲストへ軽く一礼
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式場スタッフの誘導に従ってマイクの前へ
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新郎新婦に一礼、両家に一礼、ゲストに一礼し、スピーチを始める
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「それでは新郎新婦の末長いお幸せと、ご両家ならびにご臨席の皆様のご多幸とご繁栄を願い、乾杯させていただきます」
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司会者のアナウンスにより全員起立
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「乾杯!」
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乾杯・拍手
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司会者が「おめでとうございます!」とアナウンス。一礼し、席に戻る
3. プランナー直伝!主賓1名の場合のポイントと流れ
新婦側が主賓を立てない場合などで、新郎側の主賓が「祝辞スピーチ」から「乾杯」までをお一人で担当することがあります。
その場合に意識されると良いのは、祝辞から乾杯までスムーズにつなげること。ポイントと、当日の流れをご紹介します。
3-1. 【主賓1名】祝辞&乾杯スピーチのポイント
●祝辞はしっかり・乾杯は潔く
唯一の主賓の祝辞です。スピーチでは内容をよく吟味して、新郎新婦はもちろん両家のご両親がわが子を誇りに思えるような祝辞を用意しましょう。
対して乾杯に移ったら、だらだらと話さず潔く乾杯の発声を。グラスを手に起立した全員に好印象が与えられますよ。
●着席・起立のタイミングを外さない
主賓が紹介されると、新郎新婦と両家のご両親は起立します。祝辞スピーチを始める前に「どうぞ、ご着席ください」とお声がけしましょう。また、乾杯に移るタイミングでは司会者が「ご起立ください」と声をかけますので、全員が席を立ったのを見届けてから乾杯の発声をしましょう。
3-2. 【主賓1名】乾杯の流れ
祝辞スピーチから乾杯までを1人でする場合の流れをシミュレーションしてみましょう。
司会者の紹介を受けて席を立つ。左右・後方のゲストへ軽く一礼
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式場スタッフの誘導に従ってマイクの前へ
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新郎新婦に一礼、両家に一礼、ゲストに一礼し、祝辞スピーチを始める
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「それでは新郎新婦の末長いお幸せと、ご両家ならびにご臨席の皆様のご多幸とご繁栄を願い、乾杯させていただきます」
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司会者のアナウンスにより全員起立
▼
「乾杯!」
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乾杯・拍手
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司会者が「おめでとうございます!」とアナウンス。一礼し、席に戻る
4. まとめ
結婚披露宴の乾杯スピーチを依頼された方に向けて、主賓としての心得と乾杯スピーチ原稿の作り方、ポイント、当日の流れをご紹介しました。
・主賓が1名の場合は祝辞〜乾杯まですべてを担当する
・主賓が2名の場合は祝辞スピーチの後に乾杯スピーチをする
・1名と2名それぞれで気をつけたいポイントが異なる
乾杯スピーチを依頼されたらまず、主賓が1名なのか2名なのかを新郎新婦に確認しましょう。スマートかつ素晴らしい乾杯スピーチで、新郎新婦の門出をお祝いしてくださいね。
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