どこか懐かしく、ほっとする空間。大正時代に造られたクラシカルな邸宅を活かした結婚式場|旧石丸邸 ガーデンテラス広尾取材記事
アットホームな雰囲気の中、まるで家で過ごすように寛げるのが魅力のハウスウエディング。
今回は、そんなハウスウエディングを希望するカップルから人気を集めている「旧石丸邸 ガーデンテラス広尾」を取材。
「旧石丸邸 ガーデンテラス広尾」は大正時代に造られた個人邸宅を活かした結婚式場です。
建物の歴史や内装についてはもちろん、付帯設備や結婚式のコンセプトなどについてもお話をうかがってきました。(取材:gensen wedding 編集部/文:三島莉永)
目次
出典:gensen wedding | 旧石丸邸 ガーデンテラス広尾
1. 大正時代に造られた趣ある歴史邸宅を活かした結婚式場
ひとくちに結婚式場といっても種類は様々。ホテルやゲストハウス、レストランなど幅広い選択肢があります。外観や収容人数はもちろん、内装や間取りなどは会場によりけり。それぞれ会場によって雰囲気は異なります。
式場選びをする際には、どんな結婚式をしたいかが重要なポイントとなるのです。
今回取材を行なった旧石丸邸 ガーデンテラス広尾は歴史邸宅を活かした結婚式場で、アットホームなハウスウエディングが叶えられるとして人気の会場。
以前は個人邸宅として使われていた建物のため、まるで家で過ごすかのような雰囲気の中で結婚式を行なえるとして評判です。
1-1. 邸内で交流しやすいよう設計された空間
現在は結婚式場として使用されている旧石丸邸 ガーデンテラス広尾は、もともと大正時代に建てられた個人邸宅。
日本郵政株式会社のロンドン支店長として勤務していた石丸助三郎氏が、帰国後の大正11年(1923年)に建てた地下1階から地上3Fの4F建ての邸宅です。
石丸氏は長年海外で勤務していましたが、日本に帰国することになった際にこの家を建てることになりました。家族と離れて過ごしていた時間が長かったため、石丸氏は家族の在り方について考えて邸宅を設計したといいます。
石丸氏がこの邸宅を建てる際にコンセプトとして掲げたことは、主に2つ。「長く続く場所にしたい」「家族みんなが集まる家にしたい」という2点の要望を建築士に伝えて、設計してもらいました。
設計を担当したのは、大正・昭和を代表する建築家の西村伊作氏。建築家としてだけでなく生活文化研究家としても活躍していた西村氏は、石丸氏の希望を汲み取りつつ、家族が集える個室を多用したこの邸宅を完成させました。
邸宅は、イギリスにて15世紀から17世紀にかけて確立した建築様式・チューダー様式に。邸内には中二階が設けられていたり、石造りの柱が立っていたりと海外邸宅のようなつくりになっています。
玄関を囲むような形で2階部分の廊下が設けられているため、玄関に誰かが入ってきたときに、どこからでも声を掛けられるようになっています。
このように単にイギリスの邸宅の良さを取り入れるだけでなく、邸内にいる人が交流しやすいつくりになっているため、寛ぎやすいアットホームな空間になっているのです。
実際に編集スタッフが取材に訪れた時、どこか懐かしい、ほっとできる空間だと感じた旧石丸邸 ガーデンテラス広尾。
ハウスウエディングを叶えたい方や、肩肘張らずリラックスした雰囲気の中で結婚式を挙げたいと考えている方に最適の会場といっても過言ではないでしょう。
1-2. 写真映えするクラシカルな雰囲気の内装
旧石丸邸 ガーデンテラス広尾の内装は落ち着いたシックな雰囲気で、随所に趣ある家具や調度品が点在。
玄関ホールにはフランス舶来のおしゃれなシャンデリアが飾られていたり、親族控え室には100年もののアンティークのソファーが設置してあったり。
ゲスト待合室には、大正時代に実際に使われていた石造りの暖炉を完備。他にはないクラシカルな雰囲気の空間になっています。
このようにチャペルやバンケットルームだけでなく、邸内全体の内装にこだわっているため、階段やブライズルームなどにて写真撮影を行なうカップルも多数。館内のどこにカメラを向けても写真映えします。
1-3. エントランスでは樹齢300年のケヤキの樹がゲストをお出迎え
旧石丸邸 ガーデンテラス広尾のエントランスは、石畳を敷いた広々としたつくりになっています。邸内はもちろん、エントランスまでまるごと貸し切ることができるので、邸宅をバックに写真撮影を行なうカップルも多いです。
また、エントランスには多数の樹が植えられており、緑豊かな空間になっています。
その中でも特に目を惹くのが、3本の樹齢300年のケヤキの樹。実はこのケヤキの樹は、第二次世界大戦時の東京大空襲にて火の粉から邸宅を守ったという逸話が残っているとか。そのため港区の保護樹木に指定されており、広尾の地の神聖なシンボルと言われています。
そんな逸話のある大きなケヤキの樹が、大切なゲストをお出迎えします。
さらに、エントランスにはキャンドルを置くこともできるので、ナイトウエディングにもおすすめ。入口から幻想的な空間を演出できます。
2. 付帯設備が整った一軒家を貸し切り。50名以上で1日貸し切り
近年では、式場の利用を1日1組に限定した貸し切りウエディングを希望するカップルも増えています。その場合、レストランや洋館などを利用する方が多いです。
レストランや洋館は貸し切り制のサービスを行なっている会場も多く、プライベート感を演出できるのが魅力ですが、その反面、付帯設備の少なさがネックになることもあります。
レストランや洋館は、そもそも結婚式用の会場として建築されたわけではありません。そのため、中にはチャペルやブライズルームなどの設備が備わっていない会場や、備わっていたとしても簡易的なつくりの場合もあります。
しかし、旧石丸邸 ガーデンテラス広尾には挙式用のチャペルや披露宴用のバンケットルームはもちろん、ブライズルームやゲストルーム、親族控え室といった付帯設備もしっかり完備しています。
もともと個人邸宅でしたが、文化・芸術交流のサロンとして使われることもあり、お客様が多かったため部屋数が整っているのです。
そんな付帯設備が整った旧石丸邸 ガーデンテラス広尾での結婚式は一軒家貸し切り。さらに50名以上で1日貸し切りなので、付帯設備をいつでも自由に使うことができます。
例えば、親族控え室にてご両親とのファーストミートを行なうカップルも。家族水入らずで挙式前のひとときを過ごせるとして人気を集めています。
他にも、「挙式会場の入り口でゲストに見守られながらベールダウンをしてもらうのはちょっと恥ずかしい……」という方の場合、親族控え室にて親御様にベールダウンをしてもらうことも可能です。建物を一棟まるごと貸し切れるので、個室も自由にお使いいただけます。
3. ゲストとの距離が近いバンケットルーム
ひと昔前の結婚式では“披露宴中、新郎新婦は高砂に座って、合間にゲストが話しかけにいく”というスタイルが一般的でした。しかし、今では従来のスタイルだけでなく、新郎新婦とゲストとの距離が近いアットホームな雰囲気の結婚式も人気を集めています。
旧石丸邸 ガーデンテラス広尾のバンケットルームは、かつて文化人が集った歴史ある空間。寛ぎやすい洗練された内装になっています。窓も多く設けられているので、自然光が差し込む明るい温もりある空間で披露宴を行なえます。
加えて、バンケットルームはガーデンに隣接しているため、室内にいても緑あふれる景色を楽しめるのも特徴の一つ。ガーデンとの行き来もしやすいです。
ガーデンでデザートビュッフェを楽しんだり、披露宴中にガーデンへ出て歓談を楽しんだりと自由に過ごしてもらえます。
バンケットルームには、最大で60名収容可能。空間が広すぎないため、ゲストと距離感が近いのも魅力です。特にアットホームな雰囲気の結婚式を希望するカップルから人気を集めています。
例えば、高砂は用意せずゲストが座る長テーブルの列に新郎新婦用の席を設けたりすることもできます。そのため、中には披露宴中に新郎新婦自ら立ち歩いてゲストと会話を楽しむカップルもいるとか。
披露宴中に演出や余興をするわけでもなく、ホームパーティーのように参加者全員が自由に過ごせるよう柔軟にテーブルを配置できます。
出典:gensen wedding | 旧石丸邸 ガーデンテラス広尾
4. “今後の家庭の在り方”を考えるキッカケとなる結婚式に
結婚式の定義は人によってそれぞれ異なります。例えば、結婚式をお披露目の場にしたいと考えている方もいらっしゃいますし、今までお世話になってきたゲストをもてなす場にしたいという方もいらっしゃいます。
どれが正解ということはありませんが、結婚式に対する想いやコンセプトによって最適な会場は異なるもの。式場選びの際には、自分たちの思い描く理想の結婚式が叶えられる式場かどうかを見分ける必要があります。
取材を行なった旧石丸邸 ガーデンテラス広尾では、「これから家庭を作っていくうえで何を軸にしていきたいのか」といった、家庭の在り方について考えるキッカケになるよう結婚式をプランニングしていると言います。
結婚式が、これから夫婦として共に生きる中で軸となる想いを考えるキッカケになるように――。
そんな結婚の本質的な意味を考える場にしたいという想いから、旧石丸邸 ガーデンテラス広尾は一軒家をまるまる二人のおうちに見立ててゲストをご招待できるように一軒家貸し切りに。
さらに50名以上で1日貸し切り制になっています。貸し切り制なので、他のカップルや他の結婚式のゲストとバッティングすることはありません。空間を自由に使ってプライベート感を満喫できます。
セレモニーというよりかは、ホームパーティーのような結婚式を行えるので、「お披露目の場としてだけでなく、未来へと繋がる結婚式にしたい」と考えているカップルの理想を叶えてくれる会場です。
5. まとめ│式場選びでは、見た目だけでなく過ごしやすさにも着目しよう
結婚式場選びの際に重要視するポイントは、人によって異なります。
しかし、外観や内装など見た目だけでなく、過ごしやすさや叶えたい結婚式のイメージを考慮することも大切です。
どんなに写真映えする空間でも、例えば付帯設備が充実していないとゲストに不便な思いをさせてしまうことも。また、アットホームな雰囲気の結婚式にしたいのに、バンケットルームが絢爛豪華な内装だったり広すぎてゲストとの距離が遠かったりすると寛ぎにくいですよね。
その点、旧石丸邸 ガーデンテラス広尾はおしゃれな外観・内装の式場ですが、写真映えするだけでなく、ゲストに心置きなくゆったり過ごしてもらえるようなつくりも魅力です。見た目の部分はもちろん、過ごしやすさにも配慮した実用的なつくりになっています。
写真映りなどを考えて見た目を重視することも大切ですが、式場選びの際には結婚式当日の過ごしやすさも考慮するのがおすすめです。
おしゃれなだけでなく過ごしやすい結婚式場なら、より記憶に残る結婚式となることでしょう。