【プランナーが教える】結婚式の参列マナー11.基本を知れば印象大幅アップ!結婚式の立食パーティーマナー《Q&A付き》
ウエディングプランナーが運営する結婚式場相談カウンター「gensen wedding」監修、結婚式の参列マナー特集。今回は、立食パーティーのマナーです。着座式に比べ、カジュアルな印象がありますがやはり食事や服装には適したマナーがあるんです。美しい所作や食事のポイント、当日後悔しないための服装についても解説します。基本のマナーを知るだけであなたの印象がぐっと良くなりますよ!(文:MOMOMS)
目次
1. 立食パーティーって?
1-1. 会場内を自由に行動でき、多くの人との交流できるパーティー
立食パーティーは主に会費制の結婚式や二次会で行われることが多く、比較的カジュアルなスタイルのパーティーです。食事はビュッフェ料理が振舞われ、ゲストは自由に行動しながら多くの人と交流することができます。
着座式では主に同席した方のみと交流をすることになりますが、立食パーティーの場合は自由に行動できるため、より多くの人と会話や食事を楽しむことになります。
初対面の方と関わる場面も多くあるため、好感を持たれる振る舞いを知っておきたいですよね。楽しいひと時を過ごせるよう、最低限のマナーをチェックしておきましょう。
2. 守っておきたい基本のマナー
2-1. 開始時間の15分前程度に到着しておく
パーティー開始15分前くらいには到着するようにしましょう。15分前くらいであれば会場もさほど混んでいないはずなので、主催の新郎新婦にも挨拶がしやすくベストなタイミングといえます。
開始ギリギリの到着や遅刻は着座式よりも目立たちませんが、マナーとしてふさわしくありません。逆に早く着き過ぎても会場の方に迷惑を掛けてしまうので到着時間には注意しましょう。
2-2. 貴重品のみ手持ちのバッグに入れて会場へ
コートや大きなバッグ、傘などの荷物になるものはクロークに預けましょう。会場には財布などの貴重品やハンカチ、化粧ポーチなど必要最低限の物のみ、手持ちのバッグに入れて入場します。
この時、バッグは小ぶりなものや両手が空くショルダータイプなどが邪魔にならず、おすすめです。
2-3. 猫背にならないよう、美しい立ち姿を意識して
立食形式のため立ち姿は大きなポイントです。つい猫背になってしまいがちですが、服装やメイクがバッチリ決まっていても、立ち姿が綺麗でないと見た目の印象が大幅にダウンしてしまいます。
パーティーの間は胸を張り、背筋をのばすことを意識しましょう。また手や足を揃えておくのも忘れずに。足を広げてしまう方もいますが上品さに欠ける印象を与えてしまいます。
2-4. 入場後はすぐに新郎新婦に挨拶を
主催である新郎新婦には入場後、すぐに挨拶をするのがマナーです。「本日はおめでとうございます。お招きいただきありがとうございます。」とお祝いと招待していただいたお礼を短く伝えましょう。長すぎる挨拶は主催や他のゲストに迷惑が掛かってしまうためNGです。
3. 印象を左右する食事のマナー
3-1. 料理は自分の分だけ取り、取る順番はコース料理と同じ
友人同士でまとめて料理を取る方も多いと思いますが、自分の分だけ取るのがマナーです。
また料理は好きなものから取ることは避け、コース料理と同じ順番「前菜→スープ→魚、肉のメイン料理→デザート」で取るようにするか、料理が並んでいる右側から順番に取ります。
3-2. 一度に取る量はお皿の3/4くらい
バイキングのように料理を山盛りでお皿に取るのはマナーとしてもNGですし、みっともない印象を与えてしまいます。一度に取るのはお皿の3/4くらいの量にとどめましょう。
また2,3種類くらいまでにするとお皿が持ちやすいです。さらに温度差がある料理を一緒のお皿に取らないようにすると見た目もきれいになります。
またサーバーで料理を取る時は盛り付けを出来るだけ崩さず、取るようにしましょう。
3-3. お皿は持ち歩かずテーブルへ
料理の乗ったお皿を持った状態でウロウロ行動するのはマナー違反です。会場には食事用にテーブルが用意されているので、そちらでいただくようにします。グラスは持ったまま移動してもOKです。
3-4. 同じお皿は使わない
お皿は何枚使ってもマナー違反にはなりません。一度使ったお皿やカトラリーは再度使わずに新しいものを使いましょう。使用済みの物は食事用のテーブルに重ねずに置くか、返却スペースがあればそちらへ持っていきます。
4. 知っておくと安心な飲み物のマナー
4-1. 下にナプキンを敷き、グラスの水滴を防ぐ
グラスの扱いで注意したいのが、水滴がポタポタと落ちてしまうこと。グラスの下にペーパーナプキンを巻いて持つか、テーブルに置く場合はナプキンを下に敷いて水滴をカバーしましょう。
水滴がしたたってしまうと服が塗れてしまうこともありますし、手も濡れてしまうため見た目も美しくありません。
4-2. 音を立てる乾杯はNG
着座式のパーティーと同じく、グラス同士を合わせて音を立てる乾杯はNGです。グラスを軽く掲げて、会釈する程度でOKです。
5.当日に後悔しない服装のマナー
5-1. NGな服装は着座式の披露宴と同じ
立食パーティーでも避けるべき服装は着座式と同じく、新郎新婦と被ってしまう白やお祝いの場にふさわしくない毛皮やファー、アニマル柄はNGですので避けましょう。
また「平服でOK」というドレスコードであっても、ジーンズなどのラフすぎる格好はマナー違反です。パーティーらしい「きちんと感」は重視するようにしましょう。
5-2. 女性の服装は動きやすさがポイント。履き慣れない靴は注意!
あまり座ることがなく、動くことが多いため動きやすさを重視したドレス選びがおすすめです。スカート丈やスリーブが長すぎるもの、腕周りに過度な装飾があるものは避けた方が無難です。
おすすめは袖が邪魔にならず、二の腕もカバーできるハーフスリーブタイプや動きやすいパンツスタイルです。パンツタイプはオールインワンのものがきちんと感が出やすく、パーティーでも浮くことがないでしょう。
一番注意したいのが靴。ヒールが高すぎるものや買ったばかりの靴は靴擦れを起こしやすく、パーティーを楽しむどころではなくなってしまうことも。新しい靴を新調した場合は予め何回か事前に履いて慣らしておくのが良いでしょう。
5-2. 男性はスーツスタイルが基本
男性の場合、服装はスーツスタイルが良いでしょう。カジュアルOKの場合は、ジャケットが良いでしょう。色はブラック、紺など落ち着いたものを選び、新郎と被る白や派手なカラーは避けましょう。
靴は黒のストレートチップもしくはプレーントゥの革靴が一般的です。NGな靴はブーツ丈やメダリオンタイプ(先に穴飾りのあるもの)ですので注意しましょう。
6.こんな時どうする?よくあるテーブルマナーのQ&A
6-1. スピーチ中の食事は止めるべき?
スピーチや何らかの演出がされている時は食事を止めるのがマナーです。司会者からアナウンスがされたらテーブルへ移動し、グラスやお皿はそちらに置くようにしましょう。また合間の拍手も忘れずに行って下さいね。
6-2. トイレに行くタイミングはいつ?
スピーチやケーキカットなど何らかの演出が行われていない歓談中がベストです。ゲスト同士で会話している時は会話が一旦途切れた時など失礼のないタイミングにしましょう。
6-3. 椅子に座ってもいい?
会場の隅には椅子が置いてあることが多いですが、基本的には何らかの事情がない限りは座らないようにしましょう。
椅子は年配の方や子連れの方などに譲るのがマナーです。体調が優れない時はスタッフなど周りの方に一声かけてから座るようにしましょう。
6-4. 料理のおかわりはしても大丈夫?
おかわりはマナー違反にならないので大丈夫です。ただしお皿に山盛りにするなどマナー違反の行為には注意しましょう。
6-5. 一人でいるのはマナー違反?
立食パーティーはゲスト同士の交流を目的としているため、あからさまにつまらなそうな態度を取ったり、一人で黙々と料理を食べたりするのは避けるべきです。
大人として場の雰囲気を損なわないよう、会話が苦手でも周囲の方と最低限の交流は図るように努めましょう。
6-6. 初対面の人と何を話せばいいかわからない・・・。
まずは自分が誰なのか、新郎新婦とどのような関係なのかを伝えることからはじめましょう。はじめに自分自身を紹介することで相手の緊張感も解け、次の話題の糸口もつかみやすくなります。
また、会場までの交通機関やその日の天候などの話題もお互いの共通点が見つけやすく、会話も続きやすいです。
女性同士の場合は「そのヘアスタイル、とても可愛いですね。」など髪型や服装を褒めて、より具体的な会話のきっかけを作るのもおすすめです。
6-7. ゲスト同士の会話で気をつけることはある?
新郎新婦に関する話題では過去の恋愛関係など、プライベートすぎる会話はNGです。お互い共通した話題になるので話も盛り上がりやすいのですが、お酒が入ってつい余計な口がすべってしまうこともあります。
同様に相手のゲストに関するプライベートな質問も失礼にあたるので避けましょう。
また会話が盛り上がっても大声で喋らないよう注意しましょう。周囲に良い印象を与えないうえ、相手の料理にうっかりツバが飛んでしまうなんてことも。
お祝いの席であることを忘れないよう、マナーを守った会話を楽しみましょう。
7. まとめ
立食パーティーは着座式と異なり、たくさんの方と交流できることが魅力です。あなたの立ち振る舞いひとつで素敵な出会いに繋がるかもしれません。
より多くのゲストとパーティーを楽しみ、新郎新婦をあなたらしく祝福できるように今回ご紹介した基本のマナーをぜひおさえてくださいね。